きく薬局トップ 今月の健康 2009年 口腔の構造と働き

口腔の構造と働き

(2009年3月1日)

歯と顎

口腔には特殊な構造や機能があります。咀嚼(咬みこなし)、嚥下(飲み込み)、構音(発語)、呼吸など顎や歯、舌による機械的な役割の他に、唾液とその成分による消化(デンプンを分解)、免疫(免疫物質による口と消化管の粘膜免疫)など科学的役割を果たしています。
これらの口腔の機能は非常に重要で、異常が起きると。栄養摂取や水分摂取ができずに脱水や栄養不足に陥り急速に体力を失います。

このように重要な機能を担う臓器でであるため、複雑な構造を持っています。上下の顎は単純な上下運動だけでなく、左右に動かして前歯で物を噛み切ったり、グラインダーのような複雑な回転運動により臼歯で食物をつぶしたりと大活躍をします。
これを可能にしているのは、広く自由に運動できる顎関節と、顔面のほとんど全てを占める咬合・咀嚼に関係した多くの筋肉です。

また、歯は顎骨の上に植立していますが、コンクリートの上に立つ杭のような存在ではなく、血の通った生きている器官です。
顎骨と歯の間にある歯根膜という膜が圧力や痛みを感じるところですが、この歯根膜が歯やその周辺の組織(歯周組織)を保護しており、その中の強靭な線維(歯周線維)によって歯は支えられています。
その支え方も固定のものではなく、力のかかり具合によって歯の動きに適切な可動性を与えるクッションの役割を果たしています。