緑内障とは

(2008年6月1日)
視神経が障害され、視野が狭くなったり、
部分的には見えなくなったりする病気です。
 

正面を向いてまっすぐ前方を見つめたときに、片目で上下左右の見える範囲を視野といいますが、緑内障になると視野が狭くなったり(視野狭窄)、部分的に見えない部分ができたり(視野欠損)する視野障害が起こります。
 

 初期の段階では中心部から離れた部位に、しかも見えない部分はごく小さい範囲なので、自覚症状はほとんどありません。 一般に鼻側の上のあたりから視野が狭くなっていき、緑内障が進行すると中心部分に見えない範囲が広がっていきます。
視野障害は視神経が障害されることにより起こります。
 
緑内障による視野障害の進行(右目)

視神経が障害される?

 私たちがものを見る上で非常に重要な役割を担う
視神経は、とても障害されやすい組織です。
視神経が障害される主な原因のひとつに眼圧があげられます。たとえば急激に眼圧が上がると、視神経は押しつぶされてしまいます。また眼圧がそれほど高くなくても、上昇している期間が長ければ徐々に障害されていきます。 視神経のつけ根である視神経乳頭には、正常でも小さな凹み(陥凹)がありますが、緑内障のため視神経が障害を受けると視神経乳頭が大きく凹んでしまう陥凹拡大などの変化がみられ、視野障害が起こります。

 視神経は一度障害を受けてしまうと回復することはありません!
 

コラム

 視野が欠けても気づかない??
 実際に視野障害が起きていても、私たちは視線を動かすなどして、無意識に両方の目で補い合ってものを見ています。そのためじぶんでは視野障害に気付かないことが多いのです。
また視力を測っていても緑内障は発見できません。視力は緑内障末期まで良好に保たれることがほとんどです。視力とは物をみる中心部の能力をいうので、中心部に視野障害が進行するまで、視力は良好なのです。

 視神経を障害する大きな原因-眼圧って?

 眼球に一定の張りを与えて形を保つ圧力のことを眼圧といいます。 仮に、私たちの眼球が空気の抜けたボールのようにふにゃふにゃしていたら、身体を動かすたびに形がゆがんで網膜にきちんと像を結ぶことはできないでしょう。 眼圧とは、私たちがきちんとものを見るために、眼球に一定の張りを与えて形を保つ圧力のことを言います。 ボールの硬さを調節するのは空気ですが、眼球の場合、房水という水分がこの役割を担っています。

眼圧が正常なのに緑内障?

 緑内障にはいくつかの種類があります。 緑内障の種類 緑内障には房水の出口(隅角)が広いタイプ(開放隅角)と狭いタイプ(閉塞隅角)があります。 閉塞隅角の緑内障の中には眼圧が高い原発開放隅角緑内障と、眼圧は正常範囲にあるにもかかわらず、緑内障性視神経障害がおこる正常眼圧緑内障があります。
また隅角が狭くなったり、閉塞している緑内障を原発閉塞隅角緑内障といいます。 このほかうまれながら緑内障の発達緑内障やほかの病気や薬の影響で眼圧が上昇することにより続発緑内障があります。
また、眼圧が高くても視神経に障害が見られない症例もあり、これを高眼圧症といいます。高眼圧症は現時点で視神経障害はなくても、いずれ緑内障に移行する危険性もあるので、薬物治療を行うこともあります。