きく薬局トップ 今月の健康 2008年 麦粒腫(ものもらい)

麦粒腫(ものもらい)

(2008年9月1日)

  麦粒腫とはどんな病気…?

まぶた(眼瞼)の一部に化膿が起きる病気で、「ものもらい」、「めばちこ」など、全国でたくさんの俗称で呼ばれているものです。ここで、少しまぶたについてお話しましょう!まぶたは、うわまぶた(上眼瞼)と、したまぶた(下眼瞼)に分かれています。まぶたには2~3列のまつげ(睫毛)が生え、そこには脂腺(脂肪を分泌する)と汗腺(汗を分泌する)があります。
ちなみに、まつげは長さが約10mmのかたい毛で、うわまぶたに100~150本、したまぶたにはその半数ほどが並んでいます。また脂腺の一種にはマイボーム腺とよばれるものが瞼板の中にあり、その分泌物は涙と混じって眼球の表面に広がり、涙の膜をつくって目が乾くのを防いでいます。

麦粒腫は、おもにまつげの根もと(脂腺・汗腺)に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して起こることが多く、とくに夏期など、疲労によって抵抗力が弱まったり、全身状態が低下している場合な感染しやすくなります。
   

  麦粒腫の症状は・・・?

初期  初めは、まぶたが赤く腫れて、「痛がゆく」感じます。
炎症期 まぶたの腫れ・痛みが増し、一ヵ所で最も炎症が活発になり、黄色に化膿した所(膿点)がでてくるのが一般的です。めじり(外眼角)の近くに起こると、耳の近くまで腫れることがあります。
緩解期 強い炎症の後に自然につぶれ、膿が出れば痛みは急減し、まぶたの赤い腫れは徐々に消えて、しだいに治ります。
 

  麦粒腫の治療法は・・・?

ひどくならずに自然に治ってしまうことも多いのですが、治療法としては抗生物質の点眼や、眼軟膏を塗ったりします。発熱やうずくような痛みなどをともなう炎症の激しいときには、内服薬(抗生物質・消炎剤など)で炎症を抑えます。また冷湿布などで冷やすのもよいでしょう。ある程度進んでしまったときには、眼科で小さく切開し、膿をだしてもらい眼軟膏を塗っておくと早くなおります。決して自分で膿をしぼり出さないようにしましょう。炎症がまわりに広がる恐れがあるからです。また、眼科で切開された場合、眼帯をされることがありますので、車で受診するのは避けましょう。
  

  再発には気をつけて・・・!

麦粒腫は繰り返してできやすくなる場合があります。それは他の目の病気にともなって起こったり、目が疲れた時とか、また、汚れた手指で目をこするなど、目を清潔にしないのも一つの原因です。とくに、年配の方で心あたりもなく何度も繰り返す時には糖尿病なども疑われますので、眼科の先生にご相談ください。
 

  よく似たまぶたの病気

霰粒腫(さんりゅうしゅ)
まぶたの中に小さなしこりができ、慢性の炎症を起こすもので、麦粒腫と外見上は似ていますが、霰粒腫は化膿性の病気ではありません。マイボーム腺がつまり、その中に分泌物がたまったものです。痛みはないのでしばらくそのままにしても大丈夫ですが、細菌に感染すると急に炎症が起こり、ずきずき痛みます(これを内霰粒腫ということもあります)。小さくなることはありますが、場合によっては手術でしこりをとらなければなりません。
 

  <予防対策と注意!!>
 

1、 日頃から手指を清潔にし、汚れた手指で目をこすったりしないようにしましょう。
2、 疲労をさけ睡眠を十分にとり、体力をおとさないようにしましょう。
3、 症状が出ても、まぶたをこすったり、目に刺激を加えないように注意しましょう。
4、 炎症がまわりに広がる恐れがありますので、自分で処置するのはやめましょう。